前回作った小型機用のリブをパラメトリック機能を使って中型機用のリブに作り変えます。
データの活用方法
別名保存しておいたRE35を開きます。
表示モードの変更
表示をワイヤーフレームにしておきます。

モデルビューでSketchをダブルクリックします。

拘束寸法が表示されますのでそれぞれクリックして寸法を変更します。

中央を188から255へ

翼端を163から215へ

スパンを473から575へ

変更が終わったら閉じるボタンをおします。
翼コードの変更
モデルビューのwribをダブルクリックします。
非表示になっていますがそのままでOKです。

RibTaskPanelが開くのでChordを188から255へ変更してOKボタンを押します。

同じようにwrib001をダブルクリックしてChordを215に変更してOKボタンを押します。


翼形は大きくなりましたが平面形状とはずれたままです。
クローンのwrib003をダブルクリックします。

ハンドルが表示されるのでドラッグして位置を合わせます。

正確に合わせたらOKボタンを押します。

offsetコマンドを使ってリブ面を作っていた場合
Part
ワークベンチをPartにします。
リブ位置を変更していきます。
見やすいように描画スタイルをそのままモードにします。

モデルビューのOffsetのツリーを開いて行ってRuled_Surface下のSketch001を選択します。
データビューのBase→Placement→Positionを開いてxの右側の数字を選択すると変更できるようになるので25と入力します。
これが実際の中央リブの位置です。

次にモデルビューのOffset001をダブルクリックします。

タスクビューでオフセットを63から50に変更します。

同じようにOffset002以降を変更していきます。

リブの追加
リブ枚数が増えるので新たにオフセット面を追加します。
Offset006を選択して50mmのオフセット面を4枚追加します。

配列コピーでリブ面を作った場合
Draft
ワークベンチをDraftにします。
モデルビューでArrayを選択します。

データビューの
Objectsの
Countを11と入力します。
Orthogonal arrayの
Interval Xの下の
Xの値を50mmと入力します。
画面が変化しなければSketch001をダブルクリックしてタスクビューで何もせず閉じるボタンを押します。

リブの枚数、間隔が変更されました。

これで準備ができました。
リブ型の分割
PART
ワークベンチをPARTにします。
LoftとOffset面あるいはをOrthogonal arrayをせんたくしてCTRLキーを押しながら全て選択してシェイプ分割ツールボタンを押します。

無事に分割できるとモデルビューにBooleanFragmentsと言う項目ができます。

Draft
ワークベンチをDraftにします。
作ったクローンを選択してツールバーのダウングレードボタン(下向きの矢印)を1回押します。

これで分解されて1枚ずつ使えるようになります。
あとは必要のない物を選んで表示の切り替えで非表示にします。

これで小型機用のリブのデータを中型機用のリブに変更ができました。
このように一度作ったデータの数字を変更して別の形に変更する事ができます。
あとがき
今回はFreeCADによるUコン機のリブ型の作成手順を紹介させて頂きました。
あくまで今のところ判っている方法でやっています。
リブ型を作ることと同時にFreeCADのエクササイズになるようにと思っているので多少効率の良くない部分もありますがお楽しみ頂ければ幸いです。
参考書
フリーのCADソフト「FreeCAD」でUコン飛行機のリブ形状を作る方法を解説します。
あくまでリブ形状を作る部分だけの解説になるのでFreeCADの機能や使い方を詳しく知りたい方は参考書の購入、熟読を推奨します。
基礎からのFreeCAD





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