FreeCADでUコン機のリブ形状を作る その4 パラメトリック機能

パラメトリック16 CAD

前回作った小型機用のリブをパラメトリック機能を使って中型機用のリブに作り変えます。

データの活用方法

別名保存しておいたRE35を開きます。

表示モードの変更

表示をワイヤーフレームにしておきます。
ワイヤー
モデルビューでSketchをダブルクリックします。
パラメトリック1
拘束寸法が表示されますのでそれぞれクリックして寸法を変更します。
パラメトリック2
中央を188から255へ
パラメトリック3
翼端を163から215へ
パラメトリック4
スパンを473から575へ
パラメトリック5
変更が終わったら閉じるボタンをおします。

平面形状が変わりました。
パラメトリック6

翼コードの変更

モデルビューのwribをダブルクリックします。
非表示になっていますがそのままでOKです。
パラメトリック10
RibTaskPanelが開くのでChordを188から255へ変更してOKボタンを押します。
パラメトリック7
同じようにwrib001をダブルクリックしてChordを215に変更してOKボタンを押します。
パラメトリック8
パラメトリック9
翼形は大きくなりましたが平面形状とはずれたままです。
クローンのwrib003をダブルクリックします。
パラメトリック10
ハンドルが表示されるのでドラッグして位置を合わせます。
パラメトリック11
正確に合わせたらOKボタンを押します。
パラメトリック12

offsetコマンドを使ってリブ面を作っていた場合

Part

ワークベンチをPartにします。
リブ位置を変更していきます。
見やすいように描画スタイルをそのままモードにします。
そのまま
モデルビューのOffsetのツリーを開いて行ってRuled_Surface下のSketch001を選択します。
データビューのBase→Placement→Positionを開いてxの右側の数字を選択すると変更できるようになるので25と入力します。
これが実際の中央リブの位置です。
パラメトリック13
次にモデルビューのOffset001をダブルクリックします。
パラメトリック14a
タスクビューでオフセットを63から50に変更します。
パラメトリック14b
同じようにOffset002以降を変更していきます。
パラメトリック15a

リブの追加

リブ枚数が増えるので新たにオフセット面を追加します。
Offset006を選択して50mmのオフセット面を4枚追加します。
パラメトリック15b

配列コピーでリブ面を作った場合

見やすいように描画スタイルをそのままモードにします。
そのまま

Draft

ワークベンチをDraftにします。
モデルビューでArrayを選択します。
配列変更1
データビューの
Objectsの
Countを11と入力します。
Orthogonal arrayの
Interval Xの下の
Xの値を50mmと入力します。

画面が変化しなければSketch001をダブルクリックしてタスクビューで何もせず閉じるボタンを押します。
配列変更2
リブの枚数、間隔が変更されました。
配列変更3
これで準備ができました。

リブ型の分割

PART

ワークベンチをPARTにします。
LoftとOffset面あるいはをOrthogonal arrayをせんたくしてCTRLキーを押しながら全て選択してシェイプ分割ツールボタンを押します。
パラメトリック18
無事に分割できるとモデルビューにBooleanFragmentsと言う項目ができます。
パラメトリック19

Draft

ワークベンチをDraftにします。

*安全のためにBooleanFragmentsのクローンを作ってそちらで作業をすると便利です。

パラメトリック20

作ったクローンを選択してツールバーのダウングレードボタン(下向きの矢印)を1回押します。
パラメトリック21
これで分解されて1枚ずつ使えるようになります。

あとは必要のない物を選んで表示の切り替えで非表示にします。
パラメトリック22
これで小型機用のリブのデータを中型機用のリブに変更ができました。
このように一度作ったデータの数字を変更して別の形に変更する事ができます。

あとがき

今回はFreeCADによるUコン機のリブ型の作成手順を紹介させて頂きました。
あくまで今のところ判っている方法でやっています。
リブ型を作ることと同時にFreeCADのエクササイズになるようにと思っているので多少効率の良くない部分もありますがお楽しみ頂ければ幸いです。

参考書

フリーのCADソフト「FreeCAD」でUコン飛行機のリブ形状を作る方法を解説します。
あくまでリブ形状を作る部分だけの解説になるのでFreeCADの機能や使い方を詳しく知りたい方は参考書の購入、熟読を推奨します。

基礎からのFreeCAD

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