旅に出ると時に不思議な体験をする事も多いですが今回はそんなお話。
少し前に四国に行きました。
酷道439号を走って四万十川を見に行きたい。
そんな旅でした。
通行止め
酷道を走って無事に四万十市まで到着。
思ったよりあっけなく酷道は走破。
せっかくなので海沿いの駅「下灘駅」に行ってみようと四万十川沿いを北上開始。
四万十川の悠々とした流れや沈下橋などを眺めながら少し進んでいると工事中の看板。
係のお兄さんがやってきてビラをくれました。
何と1時間近く通れません。
さてどうしよう。
さすがにそこまでのんびりしているわけではなかったのでUターンする事にしました。
するとお兄さん、少しびっくりしたようで地元の方たちはのんびり待つのが普通のようです。
別ルートを行く
しょうがないので四万十市まで戻って海沿いから北上する事にしました。
少し走っているとどうも調子がおかしい。
胸のあたりが締め付けられるようで痛いと言うか息苦しいような感覚。
車中泊での旅なので疲れがたまってきたのかと思いちょうどあった道の駅で少し休むことにしました。
道の駅で
案内所に入って見てみるとすぐ近くに「紫電改展示館」があることが判りました。
ああ、ここだったんだと思い出しました。
ちょうど九州で原寸大の模型が発表されてそちらの方が話題になっていたのですっかり忘れていました。
それに普段、四国は遠い地なので行けると思っておらず今回の旅程には考えてもいませんでした。
これはせっかくだから寄って行こうと痛む胸を押さえながら登って行きます。
紫電改展示館
たどり着いたのは意外に小さな建物。
ちょうど工事をしているようで外側はネットで囲われています。
展示館の中へ
予備知識もなかったのでそのまま中へ。
海中から引き揚げられたという紫電改は完全ではない状態に復元されています。
ひしゃげたプロペラが痛々しい。
羽布の部分は骨組みが露出しています。
完全に補修してほしい気持ちとこのままそっとしておいてほしい気持ちが心の中でぐるぐるとまわります。
戦争の遺産を残さなければいけないし技術も伝えて欲しい。
そんな気持ちで館内の展示物を見て廻ります。
引き揚げられた時の写真がありましたがこの状態への復元だけでも相当苦労したであろうと思われます。
きっとこの状態がベストなのでしょう。
何か記念になるお土産でも買おうかとも思いましたが残らない物の方が良いかと思いネービー乾パンを買いました。
再び走り出す
展示館をでてまた走り出します。
不思議と胸の痛みはなくなり快調です。
きっとそばまで来たのだからと呼ばれていたのでしょう。
できればもう少しやんわり呼んでくれると助かるのですが・・。
下灘駅
夕方、無事に下灘駅に着きました。
当時はまだインバウンドが盛んで大型バスで観光客がやってきていました。
旅はもう少し続いたのですがそれはまた他の機会に。
紫電改展示館
紫電改展示館は入場無料で写真撮影可です。
紫電改展示館のHP
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