撮影用ドローン追加騒動 その2

3Dプリンター

何がいるの?

ゴーグルをつけて受信した映像を見ながら飛ばすのを「FPV」(First Person View)と言うらしいです。
自分が乗っている視点を見ながら操縦するのって昔は夢物語でしたが今では普通にできるんですね。
しかしこれは「目視外飛行」にあたるので通常のドローンでは飛行領域にかかわらず国交省への申請がいります。
今回は200g未満なので改正航空法からは除外されるのでこれは無し。
しかし仕組みとして映像を飛ばす周波数が5.8MHzになるのでアマチュア無線4級以上と無線局の申請が必要。
幸いアマ4級は持っていたので無線局の申請だけで済みそうです。
そう言えばPhantom4はそんな事ないよね・・と思ったら伝送にも2.4MHzを使って技適を取っているからで機体の方にも技適マークが付いていました。
無線局の申請は昔と違ってwebから電子申請もできるようになっていたのでそちらでチャレンジしてみることにしました。

開局申請の手順

1.アマチュア無線4級の無線従事者資格 ←以前取得済み
2.設備の購入
3.申請資料の作成
4.JARDへの保証依頼
5.総務省への開局申請
6.免許証が送られてきて開局
となります。

*無線局の免許は自動車などの運転免許と異なり実際の機材を購入してから申請します。

最近は紙ベースの申請のほかに電子申請があります。
電子申請だと入れ子になる部分が出てきてちょっとわかりにくいです。
今回は今後も考え電子申請でやってみる事にしました。

電子申請による手順

1.アマ4級無線従事者取得
2.電子申請・届出システムLiteにユーザー申請
パスワード到着まで1週間
3.機材入手~周波数固定
4.系統図入手
5.電子申請・届出システムLite上で申請データの作成
システム上データが作成できた時点で総務省に送れとでるが
ここでは送らずデータをダウンロード←ここ注意!
6.JARDに保証依頼→料金振込
7.返送されたデータを添付して総務省に開局申請→料金振込
8.免許証が送られてくる→完了

系統図

申請に使うVTX(ビデオ送信機)の系統図の入手が問題。
素人では作れるものではないので下手な機種を購入してしまうとそこで詰んでしまいます。
「系統図付き」ときちんと書いてあるものを購入するかこれまでの実績のあるVTXの表があるのでそのどれかを使用しているドローンを選びます。
今回購入したのはこちら。
画像はAmazonへのリンク
購入してから気が付いたのですがすでに生産終了していたらしいです。
しかし申請用参考資料付きと書いてありましたが実際には申請に使えるほどの資料ではなく
回路図とひどく大雑把な箱状の記号の並んだ図が入っていました(が~ん)
なるほどたしかに「参考資料」だ・・と頭を抱えることになりました。

系統図の入手

ググっていると系統図を提供していただける戸澤さんという方に行き当たりお願いしてみる事にしました。
メールでお願いしたら翌日にはPDFファイル添付で返信があり
使用するようなら¥1,080振り込んでね との事。
ありがたく使用させて頂きました。

周波数固定

VTXは海外製なので日本では使用できない周波数を多数持っています。
これを使う周波数位置にスイッチを固定して以後変更できないようにカバーを接着します。
カバーは後から設定周波数が判るように透明な物を3Dプリンターで作って瞬間接着剤で固定しました。
*この辺りは写真に撮って申請書の資料に使います。
やっぱり3Dプリンターって便利だ。

電子申請

資料ができたので実際に申請を行います。
幸いアマ4級の無線従事者は持っていたので今回は無線局免許の申請のみですみました。
電子申請・届出システムLiteは初回のみパスワードの申請が必要で郵送でパスワードが送られてくるため時間がかかります。
資料を作る前に登録を先にやっておくと時間を短縮できます。

作る資料

1.系統図
2.補足資料
今回のVTXは許可されない周波数も出せるため改造を行います。
SWで申請周波数に合わせたのちカバーを接着して変更できないようにすることで周波数を固定しています。
その方法と改造したことの証拠写真を資料として添付します。
電子申請なので資料はスキャナーで読み込んでそれぞれpdf化しておきます。

パスワードが来たら

郵送でパスワードが来たら申請を開始します。
新規の申請を選んでデータを作り込んでいきます。
出来上がったところでいったん保存。

実はここでもうひと手間が入ります。

認可の無い機材はJARDと言う機関に保証してもらわないと免許がおりません。

総務省への申請直前で特に案内は出ないので気を付けます。
頭では分かったつもりだったのですが
やってしまいました。
保証が取れる前に本申請してしまいました。

どうなった?

申請の取り下げ方法をHELPで探しますがみつかりません。
注意書きで取り下げても費用は返還しないという文章を先に見つけて
それならばと腹を決めてそのままにしました。
きっと資料不十分で突っ返されるだけでしょう。
並行してあわててJARDへ補償申請を出します。
受理されるとメールで振込先と金額の連絡が来るので振り込みます。
保証がおりるまで一週間かかりました。
保証書と申請のためのデータがメールで送られてきます。

2週間近くたって総務省から資料不足を指摘するメールが帰ってきました。
早速JARDから来た資料を添付して申請しなおします ← いまここ

続きます。

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